増えるインターシツプ

夏休みを利用してインターシツプ(就業体験)に参加する大学生が増えている。就職難で学生の危機感が高まつている。さらに国も学生の就業力育成支援に乗り出しているのだ.

文部科学省の調べでは、単位を認定する授業としてインターシツプをとりいれる大学が年々増えており、2007年度で68%に上る。同省は来年度から、大学や短大に職業指導の実施を義務付けた。厳しい就職環境や離職率の高さが背景にあり、担当者は
{卒業後に社会人として自立していくための就業力を養うのが狙い}と話すのだ。

愛知学院大学では、1年生から「キャリアデザイン」と呼ばれる授業を開講。企業研究と一日だけの企業訪問を行ない,2・3年生で本格的に参加する。
インターシツプを希望する学生は06年度の340人から本年度は2・4倍の755人。だが実歳に研修先へ行くことができた学生は
450人にとどまつた。受け入れ企業が以前より減少したから。
また,広がらない理由は「夏休みにインターシツプを実施しても
翌春の採用まで時間があり,直接結びつかないのが原因」と指摘する。