頭頸部がんにコーヒーが・・・

コーヒーを飲む人は、口や喉にできる頭頸部がんになる危険性が下がることが、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の尾瀬功研究医らのグループによる疫学調査でわかつた。22日に大阪市で開かれる日本癌学会で発表した。
グループは、頭頸部がんと食道がんの患者961人と、健常者2883人の生活習慣を調査。コーヒーを飲む量が一日一杯未満の人と一杯の人では、頭頸部になる危険性に大差はなかつたが、二杯以上になると危険性が低下。三杯以上の人は一杯未満と比べ、危険性は59%にとどまつた。
尾瀬研修医は「細胞内の物質が酸化してDNAが傷つくと、がんを生み出すといわれている。コーヒーには抗酸化作用があるため、酸化が中和されて頭頸部がんを防いでいるのではないか」とはなしている。